明治・大正のころを偲ばせるパッケージングの古風な美しさ、簡素な風趣は、いまになって見ると、むしろ、モダンな感覚さえただよわせている。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:43% 作品を確認(amazon)
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懐かしい・懐かしく思う
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前後の文章を含んだ引用
......砂糖を加え、リキュールをそそぎ、流水で冷やしてゼリーにし、これを、くりぬいた蜜柑の皮へ詰める。 当時そのままの、この〔好事福盧〕は、いまも健在なのだ。 まさに、明治・大正のころを偲ばせるパッケージングの古風な美しさ、簡素な風趣は、いまになって見ると、むしろ、モダンな感覚さえただよわせている。 以前、冬の最中に京都ホテルへ泊っているときなど、前もって注文しておいた〔好事福盧〕を窓の外へ出しておく。 そして、用事なり、芝居の稽古なりをすませ、酒をたっぷ......
単語の意味
風趣(ふうしゅ)
風趣・・・趣(おもむき)。そのものが持つ、自然とあらわれるよい所。風情のある味わい。「風」も趣(おもむき)を意味する字。
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泣きたいほどなつかしい
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
遠く行き去った愛惜物が突然また再現したような喜悦に似た感情
岡本かの子 / 母子叙情
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無限の薄闇に堕ちるような虚無
芝木 好子 / 隅田川暮色 amazon
東京の人達の顔が浮かんだ。母、幹子、純子さん、栄子、店の人達。たいして離れていないのに、遠く感じた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
萎れた花のように首を垂れる
大仏 次郎 / 冬の紳士 amazon
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自らの描く遠い夢をうっとりと見やるような表情
村松 友視 / 由比正雪〈上〉 amazon
なにもかもがいつも通りで、めまいがした。時間が止まっているようだ。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
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