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古池が、今始めて見る古洞 のように認められて
岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:96% 作品を確認(青空文庫)
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池・湖・沼・水たまり
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前後の文章を含んだ引用
......魚池の青い歪 みの型を、太古の巨獣 の足跡のように感じ、ぼんやりとその地上の美しい斑点に見とれていた。陽が映り込んで来て、彼の意識もはっきりして来ると、すぐ眼の前の古池が、今始めて見る古洞 のように認められて来た。それは彼の出来損じの名魚たちを、売ることも嫌い、逃しもならぬままに、十余年間捨て飼いに飼っておいた古池で、宗十郎夫婦の情で、ときどき餌を与えられていたので......
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水が濁りに濁り、公衆便所に生じた黴の色になる
山口 瞳 / 月曜日の朝 amazon
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巨大な流木が奇怪な骸骨のように砂に寝そべって、濃い長い影を水の上に吹き流す
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
川の流れというものが、水源地の変化や、流域の地質の硬弱によって、絶えず方向と様相を変化させつつあるのは、何か生きてのたうつ爬虫類のようにも感じとれる。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
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