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(妻とのコミュニケーションは)外交そのものだぞ。宗教も歴史も違う、別の国だ、女房なんて。それが一つ屋根の下でやっていくんだから、外交の交渉技術が必要なんだよ。一つ、毅然とした態度、二つ、相手の顔を立てつつ、三つ、確約はしない、四つ、国土は守る。そういうものだ。離婚だって、立派な選択だ。ともにやっていくことのできない他国とは、距離を置くほうがお互いの国民のためだからな
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
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家庭・夫婦(家族)の暮らし
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前後の文章を含んだ引用
......た。 藤間は会社近くの居酒屋の個室で課長と向き合い、はじめは仕事のこと、そのうちに家族の話になり、否応なく、妻子が家から出て行ったことを喋った。「いいか、藤間、外交そのものだぞ。宗教も歴史も違う、別の国だ、女房なんて。それが一つ屋根の下でやっていくんだから、外交の交渉技術が必要なんだよ。一つ、毅然とした態度、二つ、相手の顔を立てつつ、三つ、確約はしない、四つ、国土は守る。そういうものだ。離婚だって、立派な選択だ。ともにやっていくことのできない他国とは、距離を置くほうがお互いの国民のためだからな」 藤間はどう答えたものか悩むが、課長の述べることの軽薄な馬鹿馬鹿しさはありがたかった。「あれか、おまえか奥さんが浮気でもしたのか」「理由はどうでもいいんじゃな......
単語の意味
毅然(きぜん)
毅然・・・毅(つよ[=強])い態(すがた[=姿])。堂々とした態度。自らの信念を曲げたり誘惑に負けたりするところがまったく見られないさま。
「毅」は訓読みで「つよ(い)」と読める。「態」は訓読みで「すがた、なり」と読める。
「毅」は訓読みで「つよ(い)」と読める。「態」は訓読みで「すがた、なり」と読める。
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二人のコミュニケーションには、接続の悪い長距離電話で会話をしているようなあやふやさがあった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ amazon
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