ごぼうが山ほど入る田舎風の汁に、焼いた餅を入れる東京風の折衷雑煮
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 ページ位置:24% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
雑煮
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......いないし、田舎に帰ったって誰一人知った人は生きていないし、東京へなぞ行く気も起こらない。あっさりした雑煮を作って食べて、それきり正月らしいこともせずに終わった。ごぼうが山ほど入る田舎風の汁に、焼いた餅を入れる東京風の折衷雑煮で、こんなのを食べているのは、日本中にわたし一人ではないかと思う。 甥の次男の健史もいない今こそ、わたしの回想録も筆が進むように思って書き始めたが、どうしたこと......
単語の意味
折衷(せっちゅう)
折衷・・・二つ以上の事柄のいいところだけを取り出すこと。複数の考え方をうまく一つにまとめること。
ここに意味を表示
雑煮の味、おいしさを伝える表現・描写(和食・日本料理のカテゴリ)の一覧 ランダム5
晴れがましい元旦の食卓の主役はお雑煮である。おせちのお重が賑々しく並んでいても、一月一日の食事の最後はお雑煮でしめくくられる。
東海林さだお / コロッケの丸かじり amazon
雑煮はのし餅を矩形に切ったのを焼いてから入れた。だしは鰹節だけである。具は小松菜とナルトをあしらうだけの、実にアッサリしたもので、コレが東京の雑煮であった。
林えり子 / 宵越しの銭 東京っ子ことば amazon
菜っ葉の浮かんだ雑炊で、旨いものでも、腹にたまるものでもなかった。
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「和食・日本料理」カテゴリからランダム5
青竹の串 に差した田楽の豆腐に塗ってある味噌 に木の芽が匂 った
岡本かの子 / 母子叙情
同じカテゴリの表現一覧
和食・日本料理 の味・おいしさの表現の一覧
食べ物表現 大カテゴリ