雪の冷たい絵絹 | 雪景色・銀世界の表現・描写・類語｜小説の言葉集

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雪の冷たい絵絹

三島由紀夫 / 金閣寺　作品を確認（amazon）

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雪にぬれた家々の甍（いらか）から、陽炎のように水蒸気がゆらゆらと長閑（のどか）に立ち上る

長与善郎 / 青銅の基督　amazon

曠野は視野のかぎり、真っ白だ。ただ点々と、黒く見える。足跡のほかは。

吉川英治 / 雲霧閻魔帳関連カテ雪景色・銀世界軌跡・足跡・轍

もう日が昇るのか、鏡の雪は冷たく燃えるような輝きを増して来た。

川端康成 / 雪国　amazon関連カテ朝日・朝の光雪景色・銀世界

雪が冷たく燃えるような輝きを増す

川端康成 / 雪国　amazon

雪は莟（つぼみ）を持った沈丁花（じんちょうげ）の下に都会の煤煙（ばいえん）によごれていた。それは何か僕の心に傷（いた）ましさを与える眺めだった。

芥川竜之介 / 歯車

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鏡のような青い氷が張りつめる

もう竹藪の雪が落ちるほど積ってきたのか、ざざっ、どどっ、と地ゆるぎのするたびに燈芯の灯がゆらめく

吉川英治 / 雲霧閻魔帳

壁を立てたように雪が視野を塞ぐ

大仏次郎 / 雪崩 (1953年)　amazon

朝日が山々の新雪を照らして桃色になる

（みぞれ）庭の天井を見上げた。硝子（ガラス）は湯気で曇っているが、飛白（かすり）目にその曇りを撥（はじ）いては消え、また撥く微点を認めた。霙（みぞれ）が降っているのだ。

岡本かの子 / 河明り

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