羽より軽い者は塵 である。塵より軽いものは風である。風より軽い者は女である。女より軽いものは無 である。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:46% 作品を確認(青空文庫)
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重み(重い・軽い)
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前後の文章を含んだ引用
......女は罪な者だよ」と云うと主人がいつになく引き受けて「本当にそうだ。せんだってミュッセの脚本を読んだらそのうちの人物が羅馬 の詩人を引用してこんな事を云っていた。――羽より軽い者は塵 である。塵より軽いものは風である。風より軽い者は女である。女より軽いものは無 である。――よく穿 ってるだろう。女なんか仕方がない」と妙なところで力味 んで見せる。これを承 った細君は承知しない。「女の軽いのがいけないとおっしゃるけれども、男の重いんだ......
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(抱えた)壜の重みが人の頭の重みを思い出させるからだろう、なんだか神戸の部屋のあのソファにすわって、黒崎に膝枕をしているような夢見心地になる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(軽い)壊れた椅子に楽々と体重を預けられるほどの悲しい重さ
阿部 昭 / 千年・あの夏 amazon
(失神した女の)枯葉のように力なく軽い体
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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すっと触った指がありもしないささくれを想像して鳥肌を立てるほどになめらか
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
壁は遠くでみるよりずっとヌメヌメとしていた。巨大ななめくじの這ったあとのようだった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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