TOP > 暮らしの表現 > 生と死 > 余命宣告・死の覚悟
突然、死の割れ目が足もとに見えてきた
松本 清張 / 与えられた生「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 ページ位置:10% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
余命宣告・死の覚悟
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......、いま癌で倒れたくなかった。ここで死んだら敗けだと思った。だれに向って敗北するかはっきりした対象は分らなかったが、それは競争相手でもあるし、自分自身でもあった。突然、死の割れ目が足もとに見えてきたため日ごろ考えつかないことを思ったのかもしれない。桑木はようやく画壇の注目を集め、世評にも上ったばかりの今、これからが本当の仕事だと思っているのに、ここで仆れる......
単語の意味
足・脚・肢(あし)
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
ここに意味を表示
余命宣告・死の覚悟の表現・描写・類語(生と死のカテゴリ)の一覧 ランダム5
人は自分の死を自覚したときから、生きる希望と死への折り合いをゆるやかにつけていくだけなんだ。たくさんの些細な後悔や、叶えられなかった夢を思い出しながら。
川村 元気 / 世界から猫が消えたなら amazon
(ジャングルをさまよう日本兵のが感じた死の予感)比島の熱帯の風物は私の感覚を快く揺った。マニラ城外の柔らかい芝の感覚、スコールに洗われた 火焔 樹 の、眼が覚めるような朱の 梢、原色の朝焼と夕焼、紫に 翳る火山、 白浪 をめぐらした 珊瑚礁、水際に蔭を含む叢等々、すべて私の心を 恍惚 に近い歓喜の状態においた。こうして自然の中で絶えず増大して行く快感は、私の死が近づいた確実なしるしであると思われた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
突然、死の割れ目が足もとに見えてきた
松本 清張 / 与えられた生「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
死病を宣告されると、これまで想を練っていた新しい方向がひどく鮮明に浮んできた。事実、その着想を得たときは昂奮して二、三日は夜も眠れなかった。その後もずっとその考えを追ってきたのだけれど今までぼんやりとしていたそれがここで明確になってきた。それも生きる期間を制限されて気持が急に真剣になったものか、神経的な感覚が尖鋭になったものかよく分らなかった
松本 清張 / 与えられた生「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「生と死」カテゴリからランダム5
(若くして死ぬ)不幸な、 未完の生の中断
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
今までは勝手に先に自分で死んだあの子に、嫌われたような裏切られたようなくやしい気持ちが、心のどこかにあった
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
生と死 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ