目のあらい簾 が、入口にぶらさげてあるので、往来の容子 は仕事場にいても、よく見えた。
芥川龍之介 / 運 ページ位置:0% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
簾(すだれ)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
目のあらい簾 が、入口にぶらさげてあるので、往来の容子 は仕事場にいても、よく見えた。清水 へ通う往来は、さっきから、人通りが絶えない。金鼓 をかけた法師 が通る。壺装束 をした女が通る。その後 からは、めずらしく、黄牛 に曳 かせた網代車 が通った。それが皆、疎 な蒲 の簾 の目を、右からも左からも、来たかと思うと、通りぬけてしまう。その中で変らないのは、午後の日が暖かに春を炙 っている、狭い往来の土の色ばかりである。 そ......
単語の意味
往来(おうらい)
往来・・・1.行き来(いきき)。行ったり来たりすること。
2.道路。通り。
2.道路。通り。
ここに意味を表示
簾(すだれ)の表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「道具・家具」カテゴリからランダム5
二筋の薄い煙を鼻孔から落ち着きなく吹きだしながら
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
道具・家具 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ