TOP > 風景表現 > 時間帯(朝・昼・夜) > 夕闇
夜の闇があまりにも深くて、俺は少し怖くなった。周囲の山の影がのしかかってくる気がする。音だけを響かせる川が、霧ごとせりあがってくる気がする。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:41% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
夕闇
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ンジ色の常夜灯と、家々の軒先からこぼれるわずかな光があるだけで、道はほとんど真っ暗だ。坂を少し下ると、水のにおいが強くなり、川音が静けさをいっそう際立たせた。 夜の闇があまりにも深くて、俺は少し怖くなった。周囲の山の影がのしかかってくる気がする。音だけを響かせる川が、霧ごとせりあがってくる気がする。「ほら」 とヨキが指さす。目をこらすと、かすかな明かりが浮かびあがった。薄黄緑の小さな光が、水田のうえを飛び交っている。「何度見ても、きれいなもんやなあ」 みき......
ここに意味を表示
夕闇の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
闇は静かにその濃さを増して、影の輪郭さえも覆い隠そうとしていた。電車の揺れる音、子供の叫ぶ声、タイヤが砂利を噛む音、サイレンの単調な響き、すべての音が絡み合って闇の中に沈澱している。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
ゆっくりと、夜が満ちてくる。窓あかりの住宅街、夕げの気配。山なみのような家影。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
夕暮れの空を背景に犬と人間が歩いていく。はるか長い旅の始まり」 「映画にありそうですよね。ロードムービー」
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
時間帯(朝・昼・夜) の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ