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断片が混じりあってしまった二種類のパズルを同時に組み立てているような気分
村上 春樹 / 1973年のピンボール ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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違和感・しっくりしない
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前後の文章を含んだ引用
......まるで体が幾つかの別の部分に分断されてしまったような異和感を僕に与えつづけていた。 犬の姿は見えなかった。 異和感……。 そういった異和感を僕はしばしば感じる。断片が混じりあってしまった二種類のパズルを同時に組み立てているような気分だ。とにかくそんな折にはウィスキーを飲んで寝る。朝起きると状況はもっとひどくなっている。繰り返しだ。 目を覚ました時、両脇に双子の女の子がいた。今までに何度も経......
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違和感・しっくりしないの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
崖端のロマネスクの休亭は古城塞 のように視覚から遠ざかって、これ一つ周囲と調子外れに堅 いものに見えた。
岡本かの子 / 金魚撩乱
もっともそれは誰がどう眺めまわしても苦労といった類いのものではなかった。メロンが野菜に見えないのと同じことだ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
異和感を僕はしばしば感じる。断片が混じりあってしまった二種類のパズルを同時に組み立てているような気分だ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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もう一度、首都圏に戻るか。それともむしろ、博多にでも出て、新しい仕事を探すか。──そんな考えが、時折、不意に脳裡を 過っては、手を伸ばして触れてみるのも 億劫 で、そのまま消えるに任せていた。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
頭には脳味噌のかわりに、冷凍されたレタスが収まっているみたいだ。レタスを冷凍してはいけないということを知らない人間がどこかにいるのだ。一度冷凍されて解凍されたレタスは、ぱりぱりとした食感を失ってしまう。それこそがおそらくはレタスにとっての最良の資質であるというのに。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
世の中がひとりでに遠のくように思えた。
有島武郎 / 或る女
考えがまとまらない。いま自分がなにをしているのか、どうしてこうなったのか、ウイスキーとおにぎりはどこにいったのか、筋道を立てる前に言葉がばらばらになってしまう。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
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