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(夜、)ねむり草が、しょうことなしに、葉の瞼 を尖 の方から合せかけて来た。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:38% 作品を確認(青空文庫)
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夜
眠り草
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前後の文章を含んだ引用
......声のように一定の調子を保って、もう高くも低くもならなくなった。天井に近く長い二流三流の煙の横雲が、草臥 れた乳色になって、動く力を失っている。 靠 れ框 の角の花壺 のねむり草が、しょうことなしに、葉の瞼 を尖 の方から合せかけて来た。 壁の前に、左の腕にナフキンをかけて彫刻のように突立っているギャルソンの頭が、妙に怪物染みて見える。 「みんな、この子と仲好くしてやって下さいね」かの女はグループ......
単語の意味
瞼・目蓋(まぶた)
瞼・目蓋・・・目の蓋(ふた)。眼球の表面をおおって、開閉する皮膚のひだ。瞼(まなぶた)。眼瞼(がんけん)。
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