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(閉じた戸)戸の木肌はあらわに外面に向かって曝 されていた。
梶井基次郎 / 冬の日 ページ位置:41% 作品を確認(青空文庫)
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閉ざされた扉(門・窓)
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前後の文章を含んだ引用
......つもの風景は、今彼の眼前で凩 に吹き曝 されていた。曇空には雲が暗澹 と動いていた。そしてその下に堯は、まだ電燈も来ないある家の二階は、もう戸が鎖されてあるのを見た。戸の木肌はあらわに外面に向かって曝 されていた。――ある感動で堯はそこに彳 んだ。傍らには彼の棲 んでいる部屋がある。堯はそれをこれまでついぞ眺めたことのない新しい感情で眺めはじめた。 電燈も来ないのに早や戸じま......
単語の意味
外面(そとづら・がいめん・げめん)
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あの男と同じように固く玄関は口をつぐんでいる。
林芙美子 / 新版 放浪記
ドアのさびつきそうな鍵に手をかけ、おりの中のゴリラみたいに思いっきりがたがた揺すった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
屋敷では門を厳重に鎖 して静まりかえっていた。
森鴎外 / 阿部一族
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不意に、部屋の空気をかき混ぜるようにトイレのドアが開いて、誰かが出てくる気配がした。《…略…》空気の波がふわりとあたしの上を撫でていく。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
洋子は、窓の外を見るともなしに眺めた。対岸のニュージャージーまで、川の幅だけ夜の闇が領していて、そこに来客たちの姿が断片的に映っている。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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