月の表現・描写・類語（空・中空のカテゴリ）の一覧 ランダム５
月が、黒い布のような雲に巻きこまれる
梅本 育子 / 桃色月夜 amazon
間違いない。月は二個ある。 ひとつは昔からずっとあるもともとの月であり、もうひとつはずっと小振りな緑色の月だった。それは本来の月よりかたちがいびつで、明るさも劣っていた。行きがかりで押しつけられた、だれにも歓迎されない、貧しく醜い遠縁の子供のように見えた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
漆黒の空に錐で穴をあけたようなやけに鮮明な月が、私たちを見下ろしていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
女の眉ほどな、月
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
月は相変わらず寡黙だった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム５
雲には厚みがなく透明に輝くようで、強い風に溶けながらみるみる遠くまで流されていく。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
山の端の月の光が凍っているよう
国木田 独歩 / 武蔵野 amazon
（太陽が）風景に愛情を与え、冬の蠅を活気づけ（る）
梶井基次郎 / 冬の蠅
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