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一歩進むたびにスニーカーの底が柔らかい土に沈んだ。
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 ページ位置:85% 作品を確認(amazon)
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その他の前進・歩き方
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前後の文章を含んだ引用
......み込んだリュックを担いだ私は、アライ主人の背中を追いかけて必死に歩いた。体重が一気に増えたせいで、水面に顔を出した魚のように口がぱくぱくと何度も酸素を求めた。 一歩進むたびにスニーカーの底が柔らかい土に沈んだ。奥へ行くほどにどんどん酸素が濃くなるように感じられる。木々が、土が、土に還ろうとしているものが、呼吸しているのが分かった。 虫の声に気を取られているあいだに、前......
単語の意味
土(つち)
土・・・岩石と有機物が混じって細かい粉末状になったもの。有機物は、生物の死骸およびその腐敗物、微生物などから構成されている。砂(有機物が含まれない)とは違い、植物が育ちやすい。
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芥川龍之介 / 偸盗
石畳の上で足数を算えるように俯向いて歩いた。
横光 利一 / 無礼な街「定本横光利一全集 (第1巻)」に収録 amazon
陸(おか)に上った水禽(みずどり)みたようにしなしな腰を振って歩く女
永井 荷風 / あめりか物語 amazon
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監督は鶏冠 を立てた牡鶏 のように見廻った。
小林多喜二 / 蟹工船
前に立って廊下を歩いていく彼女の歩幅は広く、靴音は誠実な鍛冶屋が早朝から立てる音のように硬く、的確だった。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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