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船は後に長く、曠野 の一本道のような跡をのこして、つき進んだ。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:30% 作品を確認(青空文庫)
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船・ボート
軌跡・足跡・轍
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前後の文章を含んだ引用
......出すと、水に濡れていた甲板や手すりに、氷が張ってしまった。船腹は白粉 でもふりかけたように、霜の結晶でキラキラに光った。水夫や漁夫は両頬を抑 えながら、甲板を走った。船は後に長く、曠野 の一本道のような跡をのこして、つき進んだ。 川崎船は中々見つからない。 九時近い頃になって、ブリッジから、前方に川崎船が一艘浮かんでいるのを発見した。それが分ると、監督は「畜生、やっと分りゃがったど......
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安治川の一角から扇状の光が進んできた。《…略…》何 隻 かのポンポン船は、河畔のしじまを裂いて川を上っていく。《…略…》ポンポン船の投光器が川面に放つ光線は、舟の家をくっきりと浮きあがらせて、やがて遠ざかっていった。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
船は少しずつ揺れて、ばたんばたんと船の胴を打つ波の音が聴えた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
川面を、しずかにすべって来る小舟
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
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デッキの上でバタバタと、その(帆布の)切れっ端が洗濯したおしめのように振れていた。
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
手おいの猪のような、(客が)こぼれそうな鈴なりの汽車
小島 信夫 / 汽車の中「アメリカン・スクール (新潮文庫)」に収録 amazon
飴でからめられたような車の群れ
鷺沢 萠 / 大統領のクリスマス・ツリー amazon
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
錨を上げる震動が、錨室と背中合せになっている漁夫を煎豆 のようにハネ飛ばした。
小林多喜二 / 蟹工船
(ツチブタが穴を掘る)君はうつむき、鼻の穴を閉じ、素晴らしいスピードで両手を動かしてゆく。鍛え上げられた筋肉と爪で硬すぎる土壌も石もお構いなしに打ち砕き、と同時に土砂を掌に集めて後方へ投げ飛ばし、視界を良好にしながら更なる土の壁に挑む。指先には鋼鉄と変わらないカバーが装着され、各関節は自在に連動しながら複雑な角度を生み出し、その角度に合わせて筋肉は最も効率のいいパワーを送り込む。 君は一組の手に、シャベルと 箒 の両方を備えた。ただ、手、の一言で済ませられるものに、美を与えた。
小川 洋子 / かわいそうなこと「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
君はやるべきことはやった。今度は俺の出番だ。ベンチに下がってのんびりゲームの成り行きを見ていればいい。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
放浪人が落ち葉のように吹き寄せられる
林 芙美子 / 林芙美子文庫〈〔第9〕〉松葉牡丹 amazon
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