海ばかり見てると人に会いたくなるし、人ばかり見てると海を見たくなる。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 ページ位置:20% 作品を確認(amazon)
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海
寂しい
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前後の文章を含んだ引用
......。それから車に乗って散歩にでかけたんだ。海岸通りに車を停めてラジオを聴きながら海を眺めてた。いつもそうするんだ。 30分ばかりしてから急に誰かに会いたくなった。海ばかり見てると人に会いたくなるし、人ばかり見てると海を見たくなる。変なもんさ。それで『ジェイズ・バー』に行くことにした。ビールも飲みたかったし、あそこでなら大抵は友だちにもあえるしね。でも奴は居なかった。それで一人で飲むことに......
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海の広がりに較(くら)べれば、地面の広さは玩具のようなもの
高橋 和巳 / 我が心は石にあらず amazon
鉛色によどんだ小さな渦巻が幾つか海のあなたに一ツ一ツ消えて行って
林芙美子 / 新版 放浪記
潮のにおいが緑色のともし火のよう
川端康成 / 掌の小説 amazon
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寂しいの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
どこへ行っても砂原のように寥々とした思いをするので、私は胸がつまった。
林芙美子 / 新版 放浪記
淋しいいかにも元気のない顔つき
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「寂しい・喪失感」カテゴリからランダム5
何ヵ月も何年も、僕はただ一人深いプールの底に座りつづけていた。温かい水と柔らかな光、そして沈黙。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
ちょうど朽ち腐れた土台の木に地面の 湿気 が自然に浸み込んで行くように、変な淋しさが今ジメジメと彼の心へ浸み込んで来るのをどうする事も出来なかった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
荒海を漂流する小舟のような 寄る辺 なき境遇
橘玲「貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社+α文庫)」に収録 amazon
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
海がニスを刷いたように凪いで光る
落合 恵子 / 夏草の女たち amazon
波が、首でもすくめるように揺れる
椎名 麟三 / 美しい女 amazon
寄せてくる潮のため、砂の小穴が潰される音
その細き道
さわさわさわさわと波がしらのあわつぶが美しい音楽を残して消えていく
灰谷 健次郎 / 海になみだはいらない amazon
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