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(電車が)勢い良く通っていく。 川の堰が切れて濁流が流れていくような、騒々しさだった。激流が、目前を通過していく。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー ページ位置:96% 作品を確認(amazon)
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電車・汽車
駅のホーム・駅の構内
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前後の文章を含んだ引用
......からなかった。少年たちもにやにやとしているだけだ。手を振ろう、と右手を挙げかけたが、ちょうどその時に、左方向から通過列車が飛び込んできた。向かいのホームの前を、勢い良く通っていく。 川の堰が切れて濁流が流れていくような、騒々しさだった。激流が、目前を通過していく。すっかり、向こう岸が見えなくなった。 なかなか通過せず、鈴木は、少しばかり焦りを感じる。もしかしたら、列車が通り過ぎている間に、健太郎と孝次郎が消えているのでは......
単語の意味
堰を切る(せきをきる)
堰を切る・・・せき止められていたもの切れて、どっと流れ出る。こらえ切れなくなって、溢れ出る。
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遠く弓なりに 百足 のような汽車が見え出す。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
新幹線の揺れは単調ではなく、生き物にも似た不規則な動きを見せるが、時折、下から突き上げられ、ふわりと身体が浮く。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
電車の通り過ぎる音が時折、壁越しに響いてくる。静かな街に突然、鉄の車輪と線路の摩擦音が鳴る。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
(汽車)ごっとん、ごっとん、と、まさぐりながら歩いているような機械ののろさ
火野 葦平 / 麦と兵隊 amazon
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汽車はだんだんゆるやかになって、まもなくプラットホームの一列 の電燈 が、うつくしく規則 正しくあらわれ、それがだんだん大きくなってひろがって、二人はちょうど白鳥停車場 の、大きな時計 の前に来てとまりました。
列車の前には、乗客や見送り人が動いていた。あわただしい旅情のようなものが、すでに向かい側のホームにはただよっていた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
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僕は彼女を世田谷の家まで車で送った。途中でクラッチが かたかた という小さくはあるが耳ざわりな音を立てた。このぶんじゃそろそろ修理工場に持っていかなくちゃなと僕はため息をついた。
村上春樹 / ファミリー・アフェア「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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チエホフの小説にでもありそうな古風な浜辺の宿
林芙美子 / 新版 放浪記
週末で、町にはけっこう大勢の人がいた。夏の夜気とあいまって、祭りじみた活気があった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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