ぶ厚い四翅をばさばさと打ちふるたびに、綿の実のような鱗粉が片々と乱れ
北 杜夫 / 谿間にて「新潮日本文学 61 北杜夫集―楡家の人びと・他」に収録 作品を確認(amazon)
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虫が飛ぶ・羽音
蛾(が)
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単語の意味
鱗粉(りんぷん)
四翅(よんし)
鱗粉・・・蝶や蛾の羽についている粉。指で羽を持ったりすると取れて羽の模様や色が薄れる。毛が進化したもので、水をはじき、光を反射する。由来は、顕微鏡で見ると、鱗(うろこ)のような形をしているから。
四翅・・・四枚の羽。左右の前と後ろの、計四枚の羽。
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日光に撒かれた虻 の光点が忙しく行き交う
梶井基次郎 / 冬の日
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蛾(が)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
柱に蛾が止まっている。最初染みかと思ったが、じっと見ていると、かすかに位置をずらした。灰色の羽に薄すらと産毛が生えている。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
拳でどんと叩くと、木の葉のようにぱらりと落ちて
川端 康成 / 雪国 amazon
蛾の翅(はね)が、薄紙のようにひらひらと揺れる
川端 康成 / 雪国 amazon
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あぶら蝉 、みんみん蝉、日光山がジイ――ッと啼いているようだ。
吉川英治 / 無宿人国記
褐色の厚ぼったい羽をふるわせる蛾
堀 辰雄 / 風立ちぬ amazon
物凄く叫び立てている群集のように騒々しく不安に狂いまわった。
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
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