(ダイナマイト漁)天の川の水がぎらっと光って、柱 のように高くはねあがり、どおとはげしい音がしました。 「発破 だよ、発破 だよ」カムパネルラはこおどりしました。 その柱 のようになった水は見えなくなり、大きな鮭 や鱒 がきらっきらっと白く腹 を光らせて空中にほうり出されてまるい輪 を描 いてまた水に落 ちました。
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜 ページ位置:75% 作品を確認(青空文庫)
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漁
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前後の文章を含んだ引用
......か」女の子が言 いました。 「ああ、あれ工兵 の旗 だねえ。架橋演習 をしてるんだ。けれど兵隊 のかたちが見えないねえ」 その時向 こう岸 ちかくの少し下流 の方で、見えない天の川の水がぎらっと光って、柱 のように高くはねあがり、どおとはげしい音がしました。 「発破 だよ、発破 だよ」カムパネルラはこおどりしました。 その柱 のようになった水は見えなくなり、大きな鮭 や鱒 がきらっきらっと白く腹 を光らせて空中にほうり出されてまるい輪 を描 いてまた水に落 ちました。ジョバンニはもうはねあがりたいくらい気持 ちが軽 くなって言 いました。 「空の工兵大隊 だ。どうだ、鱒 なんかがまるでこんなになってはねあげられたねえ。僕 こんな愉快 ......
単語の意味
天の川(あまのがわ)
腹(はら)
鮭・鮏(さけ)
鱒(ます)
天の川・・・晴れた夜空に、白くて川のように見える星の群れ。夜、空に帯状に見える無数の恒星の集まり。銀河。
腹・・・1.ヒトなど動物の、胴の下半部の前面と考えられる側。背(せ)の反対側の部分。また、その内側にある内蔵。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
鮭・鮏・・・サケ科、北洋にすむ大形の魚。秋、自分の生まれた川をさかのぼって卵を産む。薄い紅色の肉は美味、卵は筋子やイクラとして食用にされる。
鱒・・・サケ科のなかで鮭類以外の魚の総称。サクラマス、カラフトマス、ニジマスなど、名前に「マス」を含むもの。実際には、鱒(ます)と鮭(さけ)に、生物学的に明確な区分はない。ただし英語で「サーモン(鮭)」「トラウト(鱒)」と呼んだ場合、海に降りるものをサーモン、川など淡水で生活するものをトラウトと区別する場合がある。
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