(人力車)幌 にのしかかって来る風に抵抗しながら車は闇 の中を動き出した。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:17% 作品を確認(青空文庫)
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風を受ける
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前後の文章を含んだ引用
......が大事らしく見やられた。車夫が梶棒 をあげようとする時女将 が祝儀袋をその手に渡すのが見えた。 「さようなら」 「お大事に」 はばかるように車の内外 から声がかわされた。幌 にのしかかって来る風に抵抗しながら車は闇 の中を動き出した。 向かい風がうなりを立てて吹きつけて来ると、車夫は思わず車をあおらせて足を止めるほどだった。この四五日火鉢 の前ばかりにいた葉子に取っては身を切るかと思われるよう......
単語の意味
幌(ほろ)
幌・母衣(ほろ)
幌・・・雨はほこりなどを避けるために、車にかけるおおい。
幌・母衣・・・雨風や、光、埃などを防ぐために、馬車や人力車にかけるおおい。
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むきだしのふくらはぎを洗うように、足元で風が渦巻いた。
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