一番肺の底に残して置いたような溜息 をした。
岡本かの子 / 河明り ページ位置:83% 作品を確認(青空文庫)
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ため息・吐息
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前後の文章を含んだ引用
......までしたか、この理由があなたにお判りになっていらっしゃらないかも知れませんが……いやあなたばかりではない、あれにもまだ判っていない……」 彼はしまいを独言にして一番肺の底に残して置いたような溜息 をした。私は娘の身の上を心配するについての曾 ての焦立 たしい気持ちに、再び取りつかれ、ついこういってしまった。 「多分あなただけのお気持ちでしょう、そんなこと、私たちには判......
単語の意味
溜め息・溜息・ため息(ためいき)
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
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軽い、感傷的な歎息
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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小林多喜二 / 蟹工船
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一人の司祭がまだこの日本に残っているということは、ちょうど、ローマのカタコンブに 聖 燭台 の 油 燈 が一つだけ燃えつづけている──それだけの意味はある 筈 です。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
吉川英治 / 銀河まつり
一瞬ひらめいて消えた火のような痛快味にしか過ぎない
岡本かの子 / 河明り
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周囲の人間の溜息が彼ら自身を草木のようにそよがせる
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
顔の前の行燈(あんどん)を吸い込むような大欠伸(おおあくび)
泉 鏡花 / 高野聖 amazon
ぶわあ、と、携帯から生ぬるい空気が吐きだされてきそうなほど、大きな溜息の音がした。
村田 沙耶香「コンビニ人間」に収録 amazon
酸素の足りなくなった金魚よりもせわしなく、大口をあけて空気を吸いまくる
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
鯨のような長い呼吸を吐く
岩田 豊雄 / 獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 amazon
「感動」カテゴリからランダム5
泣きしぼったあとに突然やってくる笑いの発作
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
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