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ふやけた蛸 の子のような赤子
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:60% 作品を確認(青空文庫)
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赤ちゃん・赤ん坊
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前後の文章を含んだ引用
......「今まで」いた。手紙には無線を頼む金もなかったので、と書かれていた。漁夫が と思われる程、その男は何時までもムッつりしていた。 然し、それと丁度反対のがあった。ふやけた蛸 の子のような赤子の写真が入っていたりした。 「これがか」と、頓狂 な声で笑い出してしまう。 それから「どうだ、これが産れたんだとよ」と云ってワザワザ一人々々に、ニコニコしながら......
単語の意味
蛸・章魚(たこ)
蛸・章魚・・・1.タコ目(八腕類)、海にすむ8本足の軟体動物。とくに真蛸(まだこ)を指す。胴のように見える頭から、吸盤をもつ脚が直接生える。烏賊(いか)にある触腕は持たない。敵に襲われると煙幕のように拡がる墨を吐いて逃げる。イギリスでは「悪魔の魚」と呼ばれて避けられていた。食用。
2.(「蛸」の表記のみ)蛸胴突(たこどうつき)の略。土を固め、またくいを打ち込むのに使う道具。
3.(「蛸」の表記のみ)蛸配当(たこはいとう)の略。
2.(「蛸」の表記のみ)蛸胴突(たこどうつき)の略。土を固め、またくいを打ち込むのに使う道具。
3.(「蛸」の表記のみ)蛸配当(たこはいとう)の略。
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(地蔵眉の赤んぼう)赤んぼうは母の隣りで眠っていた。 麻の持っていた大振りの日本人形と同じ大きさだった。背丈は同じだが丸みがあって、畳半分ほどの子供布団はこんもりと盛り上っている。 覗き込むと、 茹で上ったような赤むらさき色の顔にうすい肌色のうぶ毛が一面に生え、目の上で 上下 から寄り集り、生えたての 苔 のように 撚れているだけである。
向田邦子 / 男眉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
(新生児)撫でるたんびにぷりぷりした寒天のようなものが剥げ落ちるように思えた。
夏目 漱石 / 道草 amazon
生れたての、玄米パンよりもホヤホヤな赤ん坊
林芙美子 / 新版 放浪記
命が宿ったばかりの、赤い、醜い肉塊
芥川龍之介 / 偸盗
未熟な果物のような乳呑児(ちのみご)
前田河広一郎 / 三等船客 amazon
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(赤ん坊を抱いた感触)まず何よりそれは温かい一つのかたまりで、何の落ち度もなく、無敵だった。と同時に誰かの腕がなければ呆気なく落下してしまうほどか弱かった。
小川 洋子 / 口笛の上手な白雪姫「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
青臭いぶざまな人間の姿が青春なのだ
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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