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南側のガラス戸からさしこんだ陽が、座敷の半分まではいっていた。その位置に床がのべてあった。早春の明かるい陽に、床は清潔に輝いてみえた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:49% 作品を確認(amazon)
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室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......がめて聞き、奥へ取りついだ。「どうぞお上がりくださいまし」 ふたたび現われた老婢は、膝を突いて言った。 三原は奥まった座敷に通された。八畳ぐらいのひろさである。南側のガラス戸からさしこんだ陽が、座敷の半分まではいっていた。その位置に床がのべてあった。早春の明かるい陽に、床は清潔に輝いてみえた。 白い顔の婦人が、その床の上に半身を起こして客を待っていた。老婢が羽織をかけてやっている。羽織の紅を点じた黒っぽい地色が、人物と床に急にアクセントをつけて、妙に......
単語の意味
早春(そうしゅん)
早春・・・春の初め。2月から3月初めのころ。初春。浅春(せんしゅん)。
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病棟は 陽 当たりが悪く昼間でも電灯がついている。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
渡り廊下に射す光の加減で、日が空の高いところへ昇ろうとしているのが分かるが、日差しはどうしても店の奥にまでは届いてこない。
小川 洋子 / 亡き王女のための刺繡「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
うらうらと体も心も包むような光線が、縁側一杯に部屋の中まで射し込んでいた。
宮本百合子 / 伸子
白い光にまみれた教室
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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太陽が穏やかな光を地上に注いでいた。その光は窓ガラス越しに部屋に射し込んで、二人の足もとに寡黙な日だまりを作り出していた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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