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風のない日の薄曇りの空に、煙がまっすぐにのぼって、遠方から見えた。
森鴎外 / 阿部一族 ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
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焼く・燃やす
けむり
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前後の文章を含んだ引用
......夫、七之丞はとうとう皆深手に息が切れた。家来も多くは討死した。 高見権右衛門は裏表の人数を集めて、阿部が屋敷の裏手にあった物置小屋を崩 させて、それに火をかけた。風のない日の薄曇りの空に、煙がまっすぐにのぼって、遠方から見えた。それから火を踏み消して、あとを水でしめして引き上げた。台所にいた千場作兵衛、そのほか重手を負ったものは家来や傍輩が肩にかけて続いた。時刻はちょうど未 の刻であった......
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焼く・燃やすの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(あぶる)パンにフォークをつきさしてガス火であぶる。パンの表面が焼けてこまかい泡のようなブツブツができるまで、くるくる回しながらあぶる。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
小さめに切って早く火の通るようにする
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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けむりの表現・描写・類語(火・煙・灰のカテゴリ)の一覧 ランダム5
煙が松の木の間を、靄のようになびいて昇る
佐多 稲子 / 素足の娘 amazon
厚い溶岩の上に冷たい水をブチまけたように、白い煙にとりまかれる
大原 まり子 / イル&クラムジー物語 amazon
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「火・煙・灰」カテゴリからランダム5
立ちのぼる一筋の煙を見つめていた。それは途中まで真っ直ぐ天を目指し、上空の風の道に沿って棚引いていた。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
(野焼き)草原が燃えた後であった。黒く崩れ伏した草の上、直立した焼け残りの草の根方を、低く煙が、水底に動く影のように、 匍 っていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
水底のかぼそい一本の藻のようにゆらゆらと揺れる
小林久三 / わが子は殺人者 amazon
鼠のようにしつこく逃げまわって
北 杜夫 / 硫黄泉「牧神の午後 (中公文庫 A 4-9)」に収録 amazon
夢のように消えてしまう
梶井基次郎 / 冬の蠅
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