松影に声は距 てられながら
岡本かの子 / 雛妓 ページ位置:43% 作品を確認(青空文庫)
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遠くの音
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......朧夜になった月の夜影を踏んで遠ざかり行くわたくしたちの影に向って呼んだ。 「奥さまのかの子さーん」 わたくしも何だか懐かしく呼んだ。 「お雛妓さんのかの子さーん」 松影に声は距 てられながらもまだ、 「奥さまのかの子さーん」 「お雛妓さんのかの子さーん」 ついに、 「かの子さーん」 「かの子さーん」 わたくしは嘗 て自分の名を他人にして呼んだ経験はない。いま......
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犬がしきりに 吠える声が雑木林を通して聞えてきた
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
遠くの遊郭のほうから、朝寝のできる人たちが寄り集まっているらしい酔狂のさざめきだけがとぎれとぎれに風に送られて伝わって来る。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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