皮膚がひりひりと痛みそうな沈黙
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:69% 作品を確認(amazon)
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黙る・沈黙
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......いて、駅名のアナウンスを聞きのがしてしまったようだった。ディーゼル・エンジンが最後の一息をしぼり出すように排出してしまうと、そのあとには完全な沈黙がやってきた。皮膚がひりひりと痛みそうな沈黙が僕の目を覚ました。気がつくと車内には我々の他に乗客の姿はなかった。 僕はあわてて網棚から二人ぶんの荷物を下ろすと彼女の肩を何度か叩いて起こし、列車を降りた。プ......
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黙る・沈黙の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
要点を心の中で整頓 するらしくしばらく黙っていた
有島武郎 / 或る女
時間が止まった。 きっと神様がその暖かいまなざしで、ちらっとここを見たのだろう。そういう平和だった。永遠の。夜の谷間。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
房子は黙っていたが、その姿は、いろんな風に泡立って来る感情を小さなコルクの栓で蓋をしている罎(びん)みたいだった。
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
僕は肯いた。そしてたっぷり三十秒ばかり、二人は黙って光線の中で揺れる煙草の煙をあてもなく眺めた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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鳥がうたうような、まるみのある声音
司馬 遼太郎 / 最後の将軍―徳川慶喜 amazon
心の高ぶりと焦りを抑えきれない乱れた声音
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
ひ、ひ、と猿のような笑い
大庭 みな子 / 三匹の蟹 amazon
話してやる、ばらしてやる、と憑かれたように十和子は喚き続けた。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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