すこし汗ばむような陽気だった。杏 の花の香が熟 れている。
吉川英治 / 銀河まつり ページ位置:35% 作品を確認(青空文庫)
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暑い・蒸し暑い
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前後の文章を含んだ引用
......をつけるから左様心得ろ!」 「お。仕事の意地なら、果し合いでもしてやるぜ」 捨 て科白 を投げ返すと、七は、さっさと自分の家へ帰ってしまった。 「お芳どの、どこへ」 すこし汗ばむような陽気だった。杏 の花の香が熟 れている。 お芳は、足をとめた。森の中からこっちを向いて歩いてくる慎吾の笑い顔を見つけた。そして、彼の顔や肩へ、木の間からチラチラと射 すいっぱいな日光の靨 にうっとりとした......
単語の意味
香(こう)
陽気(ようき)
香・・・かいでいい匂いがするもの。いい匂いがする物質(香料)を練り固めたもの。火をつけて煙を立ちのぼらせて、香りをたたせるもの。ねり香。お香。
陽気・・・1.天候。時候。
2.万物が動き、生まれ出ようとする気。陽の気。
2.万物が動き、生まれ出ようとする気。陽の気。
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