(丸かじり)丸かじりは痛快である。 食にまつわるもろもろの取り決めを一蹴して潔い。 かじりつき、食いちぎる、という行為は、食べ物の食べ方の基本である。 原始にかえったような楽しさ、爽快感がある。 食べ物を、生き生きと食べることができる。 懐石料理などの、チマチマ、コマゴマ、ああしちゃダメ、こうしちゃいかん、アッそれダメ、それやめて、といったバカバカしい約束事からすべて解放される。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 ページ位置:42% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......し残したままの、やや発音不明瞭な感想でありたい。常識ではこれは下品とされているが、山中のおにぎりに限ってはこれが正しい作法なのである。天下一品丸かじりのすすめ 丸かじりは痛快である。 食にまつわるもろもろの取り決めを一蹴して潔い。 かじりつき、食いちぎる、という行為は、食べ物の食べ方の基本である。 原始にかえったような楽しさ、爽快感がある。 食べ物を、生き生きと食べることができる。 懐石料理などの、チマチマ、コマゴマ、ああしちゃダメ、こうしちゃいかん、アッそれダメ、それやめて、といったバカバカしい約束事からすべて解放される。 いま、丸かじりの風潮が世の中から失われつつあるが、これは嘆かわしいことである。 あらゆる食べ物が、小さく、柔らかく、食べやすく調理されている。 だいたい大口を......
単語の意味
痛快(つうかい)
会席料理・懐石料理(かいせきりょうり)
纏わる(まつわる)
ちまちま
爽快(そうかい)
快感(かいかん)
痛快・・・とても愉快なこと。楽しくて気持ちがいいこと。
会席料理・懐石料理・・・宴会、茶会の席で出される料理。宴の席では会席料理、お茶の席では懐石料理と区別する場合が多い。
纏わる・・・1.絡みつく。絡みついて離れない。まとわる。
2.関係や縁がある。「神社にまつわる伝説」
2.関係や縁がある。「神社にまつわる伝説」
ちまちま・・・小さくまとまっているさま。一つ一つが小さいながら、まとまっている印象を受けさま。ちんまり。
爽快・・・爽(さわ)やかで快(こころよ)いこと。気分が晴れ晴れして、気持ちがいいこと。
快感・・・快(こころよ)い感じ。満ち足りた感じ。いい気持ち。
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岡本かの子 / 雛妓
葡萄糖を両手にかかえてネズミのように 齧っている。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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ゆっくりと、塗り薬を傷に擦り込むように、僕の背中をさすりつづけた。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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