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夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:69% 作品を確認(青空文庫)
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にごった目・汚れた瞳
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前後の文章を含んだ引用
......がて眼を開 いて鏡に向ったところを見ると、果せるかなどんよりとして北国の冬空のように曇っていた。もっとも平常 からあまり晴れ晴れしい眼ではない。誇大な形容詞を用いると混沌 として黒眼と白眼が剖判 しないくらい漠然 としている。彼の精神が朦朧 として不得要領底 に一貫しているごとく、彼の眼も曖々然 昧々然 として長 えに眼窩 の奥に漂 うている。これは胎毒 のためだとも云うし、あるいは疱瘡 の余波だとも......
単語の意味
混沌・渾沌(こんとん)
黒目・黒眼(くろめ)
白眼(はくがん・しろまなこ)
混沌・渾沌・・・ぐちゃぐちゃに入り混じっていて、それぞれの区別がつかない状態。物事が混じり合って、区別の無い世界。カオス。
黒目・黒眼・・・眼球の中央の黒い部分。 ⇔ 白目(しろめ)。
白眼・・・1.眼球の白い部分。
2.冷たい、悪意のこもった目つき。冷淡な、軽蔑した目つき。白い目。晋の阮籍(げんせき)が、好感のもてる人は青眼で迎え、嫌な人は白眼で迎えたという「晋書」阮籍伝の故事より。 ⇔ 青眼(せいがん)。
2.冷たい、悪意のこもった目つき。冷淡な、軽蔑した目つき。白い目。晋の阮籍(げんせき)が、好感のもてる人は青眼で迎え、嫌な人は白眼で迎えたという「晋書」阮籍伝の故事より。 ⇔ 青眼(せいがん)。
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ヨボヨボの老人か、又は瀕死 の病人みたような、青白い瞳が、力なくドンヨリと曇っていた。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
ヘッド・ウェイターがにしんのような目つきでナプキンや食器や皿の並べ方を細かく点検していた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
生牡蠣のように白濁した眼
筒井 康隆 / 夢の木坂分岐点 amazon
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