夕焼雲がだんだん死灰に変じていった。
梶井基次郎 / 雪後 ページ位置:83% 作品を確認(青空文庫)
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夕焼けの雲
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前後の文章を含んだ引用
......れにこっちの気持が弾まないと来ている」 「呑気 なことを言ってるな。さようなら」 行一は毛糸の首巻に顎を埋めて大槻に別れた。 電車の窓からは美しい木洩 れ陽 が見えた。夕焼雲がだんだん死灰に変じていった。夜、帰りの遅れた馬力が、紙で囲った蝋燭 の火を花束のように持って歩いた。行一は電車のなかで、先刻大槻に聞いた社会主義の話を思い出していた。彼は受身になった。魔誤 つ......
単語の意味
死灰(しかい)
死灰・・・火の気がなくなった灰。生きている感じのないもの。活気がなくなったもの。
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