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(立派になった息子に)親の責務の一端が肩から降りた気もする
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:81% 作品を確認(青空文庫)
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頼もしい・堂々・立派
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前後の文章を含んだ引用
......想を持っても万人は愚か、自分自身でさえ幸福になり得ない非力な人間が、ともかくもわが子とは云え、一人立派に成長した男子を今や完全な幸福感に置いている――それでまた親の責務の一端が肩から降りた気もするのである。かの女はいつも思っている。こんな生きる責務の重い世の中へ親あればこそ生れ来たった子。この世に出ようという意志が子にあって、自ら進んで出て来たわけでもな......
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頼もしい・堂々・立派の表現・描写・類語(性格・態度のカテゴリ)の一覧 ランダム5
巌石の一群のような頼もしさ
室生 犀星 / 杏っ子 amazon
つわりでげっそりしているわたしのそばで、フランス料理のフルコースを残さず平らげるような人を自分は好きになりたいと、ふと考える。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
率直な話ぶりまでも、まるで将軍のように立派であった。
石川 達三 / 蒼氓 amazon
人間は竹のようにまっすぐでなくちゃ頼もしくない。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
(立派になった息子に)親の責務の一端が肩から降りた気もする
岡本かの子 / 母子叙情
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(風邪が)今さらもう治ったとは言いづらくなって、わざとせきをしてみせざるをえないくらい、彼は親切だった。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
(心の渇き、誰にでもいいから抱かれたい)あゆみは大きな欠落のようなものを内側に抱えていた。それは地球の果ての砂漠にも似た場所だ。どれほどの水を注いでも、注ぐそばから地底に吸い込まれてしまう。あとには湿り気ひとつ残らない。どのような生命もそこには根づかない。鳥さえその上空を飛ばない。何がそんな荒れ果てたものを彼女の中に作り出したのか(。《…略…》)彼女はその致命的な欠落のまわりを囲うように、自分という人間をこしらえてこなくてはならなかった。作り上げてきた装飾的自我をひとつひとつ剥いでいけば、そのあとに残るのは無の深淵でしかない。それがもたらす激しい乾きでしかない。《…略…》その無は定期的に彼女のもとを訪れてきた。《…略…》そんなとき、彼女は誰でもいい誰かに抱かれないわけにはいかなかった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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