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眼の届くまで眺めて行った。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:26% 作品を確認(青空文庫)
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見渡す・満遍なく見る
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前後の文章を含んだ引用
......むす子が眼をやっている間近の柱の絵を見上げて、それから無意識的にその次の柱、また次の柱と、喧騒の群の上にぬきんでて近くシャンデリヤに照らされている柱の上部の絵を、眼の届くまで眺めて行った。その絵はまちまちの画風であった。女が描いたように描いた表現派風の絵もあった。ここへ来る古い定連の画家に頼んで勝手に描いて貰ったこれ等の絵は、統一もなく、うまいのも......
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平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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