瀕死・虫の息の表現・描写・類語(生と死のカテゴリ)の一覧 ランダム5
「死」がついに、この老人を捕えた
芥川龍之介 / 偸盗
血を流して横たわり、しだいに『もの』になって行く母の様子
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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上衣を脱いで白いメリヤス編みのシャツ一枚になった上半身は肩が内側にすぼまり、円くだらりとしていた。両手は長く太もものところまでのび、掌を後に見せていた。そして白いズボンの裾から妙に白っぽい足の裏が、ひらひら動いているかのようにつき出ていた。が、その足のすぐ下には、頁数の厚い本がつみ重ねられ、数冊の本がくずれて頁を展げちらばっていた。荒井大学生は厚い法律書をえらんでつみ重ね、この上にのって紐をむすび、この長い足の裏でその書物のふみ台をけりくずしたのにちがいなかった。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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