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天と地との間で広い畑の真ン中に二人が話をしているのである。
伊藤左千夫 / 野菊の墓 ページ位置:33% 作品を確認(青空文庫)
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二人きり
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......いのに山路を急いだから、汗ばんで熱い。着物を一枚ずつ脱ぐ。風をふところへ入れ足をのばして休む。青ぎった空にみどりの松林、百舌もずもどこかで鳴いている。声の響くほど山は静かなのだ。天と地との間で広い畑の真ン中に二人が話をしているのである。 「ほんとに民子さん、きょうというきょうは極楽の様な日ですねイ」  顔から頸から汗を拭いた跡のつやつやしさ、今更に民子の横顔を見た。 「そうですねイ、わたし何だ......
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自分の悪魔のような部分を才能と呼んでくれました。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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