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差し込む薄日に短い鰭と尾を忙しく動かすと薄墨の肌からあたたかい金爛の光が眼を射て、不恰好なほどにも丸く肥えて愛くるしい魚の胴が遅々として進む。
岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:85% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......を小気味よげに復一に話した。  それを他人事のように聞き流しながら、復一は関西から届いた蘭鋳のつがいに冬越しの用意をしてやっていた。こもを厚く巻いてやるプールの中へ、差し込む薄日に短い鰭と尾を忙しく動かすと薄墨の肌からあたたかい金爛の光が眼を射て、不恰好なほどにも丸く肥えて愛くるしい魚の胴が遅々として進む。復一は生ける精分を対象に感じ、死灰の空漠を自分に感じ、何だか自分が二つに分れたもののように想えて面白い気がした。復一は久し振りに声を挙げて笑った。すると宗十郎が......
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薄日・薄陽(うすび)
薄日・薄陽・・・薄曇りの日、雲を通してさす弱い日の光。弱い日差し。薄ら日。
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