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蓑をねた浪人者の顔を、酉兵衛は、あっと、一眼見たきりだった。ずばっ――と片手なぐりに、肋骨あばらへ斬り下げられて、 「ウーム……」と、真ッ赤なものを吐く爬虫類はちゅうるいみたいに、手も足も縮め込んで、雨の中を、転がった。
吉川英治 / 無宿人国記 ページ位置:77% 作品を確認(青空文庫)
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刃物で人を切る(刺す)
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前後の文章を含んだ引用
......である。みのを、頭からかぶって、向う見ずに駈けてきた男が、どんと、胸いたへ肩をぶつけて来たと思うと、酉兵衛の脇差のつかへ、手を伸ばした。 「何をしやがる」 「かッ!」  蓑をねた浪人者の顔を、酉兵衛は、あっと、一眼見たきりだった。ずばっ――と片手なぐりに、肋骨あばらへ斬り下げられて、 「ウーム……」と、真ッ赤なものを吐く爬虫類はちゅうるいみたいに、手も足も縮め込んで、雨の中を、転がった。  どぼうん――と大谷川に、飛沫しぶきが立った。  激流は、人間の血あぶらと、背なかだけを見せた丸っこい死骸とを、一瞬のまに、流して行った。 「しばらくだったなあ……」  一......
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足・脚・肢(あし)
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
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風を切って――横に。
吉川英治 / 無宿人国記
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