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かき氷というものは、食べ始めのときはかなり勇んでいるのが、途中で一度、必ずいやになるときがくる。  かき氷の〝倦怠期〟である。  食べているうちに、舌がマヒしてきてコメカミのあたりが痛くなってくる。  このあたりがあぶない。もういいや、という気になる。このあたりを耐え忍べば、あとは何とかなる。何とか持ちこたえて、最後に溶けて残ったツユまでも、飲みつくそうという気になる。これがまた実においしい。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 ページ位置:25% 作品を確認(amazon)
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かき氷
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前後の文章を含んだ引用
......ところに入れておいてくれる。 トンネルを掘る人は、途中でこの〝地下水〟に突きあたり、嬉しく、懐かしく、シャクシャクと氷を突き混ぜたりしてありがたくいただいた。 かき氷というものは、食べ始めのときはかなり勇んでいるのが、途中で一度、必ずいやになるときがくる。 かき氷の〝倦怠期〟である。 食べているうちに、舌がマヒしてきてコメカミのあたりが痛くなってくる。 このあたりがあぶない。もういいや、という気になる。このあたりを耐え忍べば、あとは何とかなる。何とか持ちこたえて、最後に溶けて残ったツユまでも、飲みつくそうという気になる。これがまた実においしい。 さっき「一度でいいからツユたっぷりのかき氷を食べてみたい」と書いたが、これを一度だけやったことがある。 家庭用の手まわしのかき氷機がはやったころで、これも当時......
単語の意味
倦怠(けんたい)
顳顬・蟀谷(こめかみ)
勇む(いさむ)
倦怠・・・1.同じ物事が長く、もしくは何度も続いて、いやになる。飽きて嫌気が差すこと。
2.体や心がだるいこと。「倦怠感」
顳顬・蟀谷・・・頭蓋の側頭部のあたり。耳の上で、目のわき、髪の生え際のところ。この部分には下顎骨につく側頭筋があって、歯をかみしめると動く。米を噛むと動くところ(米噛)だからいう。顳顬(しょうじゅ)。
勇む・・・勇気が沸き起こる。やってやろうという気持ちになって張り切る。心が奮い立つ。
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