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彼は胃弱で皮膚の色が淡黄色たんこうしょくを帯びて弾力のない不活溌ふかっぱつな徴候をあらわしている。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:1% 作品を確認(青空文庫)
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胃腸が弱い
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前後の文章を含んだ引用
......実際はうちのものがいうような勤勉家ではない。吾輩は時々忍び足に彼の書斎をのぞいて見るが、彼はよく昼寝ひるねをしている事がある。時々読みかけてある本の上によだれをたらしている。彼は胃弱で皮膚の色が淡黄色たんこうしょくを帯びて弾力のない不活溌ふかっぱつな徴候をあらわしている。その癖に大飯を食う。大飯を食ったあとでタカジヤスターゼを飲む。飲んだ後で書物をひろげる。二三ページ読むと眠くなる。涎を本の上へ垂らす。これが彼の毎夜繰り返す日課で......
単語の意味
淡黄色(たんこうしょく)
淡黄色・・・薄い黄色。淡い黄色。
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食べすぎてすぐ寝るから翌朝は胃がもたれる。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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