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作り物みたいに分厚い雲が、窓枠の形に切り取られた空の中をゆっくりと横切ろうとしている。
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:60% 作品を確認(amazon)
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雲
室内からの外の眺め
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前後の文章を含んだ引用
......ストーンズ】から。返すのはいつでもいいから」 先生は誇らしげに、ずい、とそれを差し出すと、ちゃんとMDに録音して聴けよ、と言ってどこかへ行ってしまった。 まるで作り物みたいに分厚い雲が、窓枠の形に切り取られた空の中をゆっくりと横切ろうとしている。 屋上から、知らない女子たちの笑い声が落ちてくる。 ほんの少し、期待してしまった。そういえば、って先生が言ったとき、期待してしまった。お前今日誕生日だよな、って......
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雲の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
水彩画家が好みそうな雲が空に淡くたなびいている。ブラシの繊細なタッチが試されるところだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
水平線の上には猿人の頭骨のような形をした雲がひとつだけぽつんと浮かんでいた。雲はぴくりとも動かず、また動きそうな気配もなかった。それはどことなく頑迷そうな感じのする雲だった。漂白されたように真っ白で、輪郭はひどくはっきりしていた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
青空に白い雲がうかんでいた。馬が何頭も何頭も後先になりながら走っていくような形をしていた。
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
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室内からの外の眺めの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
窓枠で四角く区切られたそんな光景はチカチカ光りながら、フィルムの切れかけた映画の一とコマをおもわせた。
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
車内が明るく外が暗いせいで、景色が見たいのに自分の顔ばかり映ってしまう窓ガラスにぎりぎりまで顔を寄せ
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
硝子戸越しに見る戸外は、風があって樹木が揺れているのに、いやに静かで、水族館の硝子越しに見る水の中の世界のようでした。
井上 靖 / 猟銃「猟銃・闘牛 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
(星明かり)中庭はかすかな星明かりの中で白ずんでいる。
阿刀田 高 / 甲虫の遁走曲(フーガ)「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
芝居の書き割りのような乾いた空
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
「室内のようす」カテゴリからランダム5
部屋はさすがに葉子のものであるだけ、どことなく女性的な軟 らか味を持っていた。
有島武郎 / 或る女
小枝で作った壁の 隙間 から糸のように白い陽が流れこんでくる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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