(闇の中では)われわれは摺 足でもして進むほかはないだろう。しかしそれは苦渋や不安や恐怖の感情で一ぱいになった一歩だ。
梶井基次郎 / 闇の絵巻 ページ位置:7% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
夜(闇)が怖い
暗い・闇
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......が、いつも絶えない波動で刻々と周囲に迫って来る。こんななかでは思考することさえできない。何が在 るかわからないところへ、どうして踏み込んでゆくことができよう。勿論われわれは摺 足でもして進むほかはないだろう。しかしそれは苦渋や不安や恐怖の感情で一ぱいになった一歩だ。その一歩を敢然と踏み出すためには、われわれは悪魔を呼ばなければならないだろう。裸足 で薊 を踏んづける! その絶望への情熱がなくてはならないのである。 闇のなかでは......
単語の意味
苦渋(くじゅう)
苦渋・・・にがくて渋いこと。苦しんで悩むこと。「苦渋の決断」「苦渋を味わう」
ここに意味を表示
夜(闇)が怖いの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
歩くにしたがって暗さが増してゆく。不安が高まって来る。
梶井基次郎 / 闇の絵巻
このカテゴリを全部見る
暗い・闇の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
直子の淡いブルーのガウンが闇の中でまるで魚のようにひらりと揺れるのが見えた
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
目を突き刺されてもわからぬほどに暗い
トルストイ / トルストイ民話集 人はなんで生きるか 他四篇 amazon
このカテゴリを全部見る
「形容詞」 + 「恐怖」の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
理性より先に体が恐怖を覚りました。
阿刀田 高 / 縄 ──編集者への手紙──「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「不安」の言葉を含む恐怖の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
それを思い出して、それはどちらかというと小気味のよいふるまいであるはずなのに、女のまわりに浮かんでいる何かと何かが小さく衝突した加減によって、くじかれて、なぜかとんでもない不安のなかに放り出されたような気持ちにもなって、立ちつくしてしまうというようなことがある。ときどき。しかしそれはいつも、ほんの少しのことなのでそれがしゅっと渦を巻いて消えてしまうまで、だいじょうぶ、だいじょうぶ。目をつむったりひらいたりして息を整えたりして色々なものを逃がしてやる。
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
顔に微かな不安の色が走る。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「光と影」カテゴリからランダム5
対岸の灯を吸って青白く光っている喜一の 瞳
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
急に電灯を背にしたので右頰のみが生き生きと輝いて深味のある顔になった女主人
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
シグナルが靄(もや)のような暈を帯びる
永井 龍男 / 青梅雨 amazon
「恐怖・不安」カテゴリからランダム5
心臓は妙な打ち方をした。
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
夕方の町を歩いて行った。月はまだ低く、澄んだ 群青 の空に輝いていた。西空にまだかすかに、あまい赤が残っていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
光と影 の表現の一覧
恐怖・不安 の表現の一覧
恐怖・不安のレベル
恐怖・不安の感覚、精神的な反応
恐怖・不安の表情、リアクション
その他の恐怖・不安の表現
次の文字を含む「恐怖・不安」の表現を検索 |
胸 心 戦慄 恐怖 恐怖に 不安が 不安 愛情 不安に 不安な |
時間帯(朝・昼・夜) の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ