河鹿は渓 の石と見わけにくい色をしている
梶井基次郎 / 交尾 ページ位置:55% 作品を確認(青空文庫)
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地味・目立たない
蛙(かえる)
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......は身をひそめてじっとしてしまう。「俺 は石だぞ。俺は石だぞ。」と念じているような気持で少しも動かないのである。ただ眼だけはらんらんとさせている。ぼんやりしていれば河鹿は渓 の石と見わけにくい色をしているから何も見えないことになってしまうのである。やっとしばらくすると水の中やら石の蔭から河鹿がそろそろと首を擡 げはじめる。気をつけて見ていると実にいろんなところから......
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小蛙は二間も上の枝の上に、青い小さな一点となって、ちょうど草の葉っぱのようにくっついた。
坪田 譲治 / 風の中の子供 amazon
食用蛙がヽぼろんぼろんと雨滴のように何時までも二人の耳についていた。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
食用蛙が牛の遠吠えみたいに啼く
田辺 聖子 / 休暇は終った amazon
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水色の蟹 が敷居の上をゴソゴソ這 って行く。
林芙美子 / 新版 放浪記
飛魚(とびうお)の群れが銀色に光りながら波間をはねる
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
透明に近い躰(からだ)に糸くずほどの骨が透けて見える小さな魚
落合 恵子 / センチメンタル・シティ amazon
熱帯魚が閃くように泳ぐ
有吉 佐和子 / 三婆 amazon
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高貴で端正で匂うように美しい
倉橋 由美子 / 倉橋由美子の怪奇掌篇 amazon
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