ひっそりとしていて、しかも、客がいないわけではない。語り合う声も、おのずから、ゆっくりとしずかになるのも、この店の雰囲気が、そうさせるのであろう。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:78% 作品を確認(amazon)
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老舗
店内の雰囲気
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......てしまう。 これには、あきれるばかりであった。 むかしの東京の汁粉屋というものの匂いが、そのまま残っているのは、東京でも、この〔竹むら〕ぐらいではあるまいか。 ひっそりとしていて、しかも、客がいないわけではない。語り合う声も、おのずから、ゆっくりとしずかになるのも、この店の雰囲気が、そうさせるのであろう。 店のおもて構えに、ささやかな生垣があって、入口の格子戸に〔しる ・竹むら〕と、つつましげに染めぬいたのれんがかかっているきりで、夏になると、のれんの横の格子窓......
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いかにも蕎麦屋らしい風格を残している
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
(十余年ぶりに訪れた老舗の料理屋は)持続の美徳を奉じて、面がまえもたのもしく、貧乏ゆるぎもしていなかった。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
店内の雰囲気、造作、装飾、器物……何をとっても老舗の格調が看てとれる。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
むかしの東京の汁粉屋というものの匂いが、そのまま残っている
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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テーブル五つほどの小ぢんまりとした店内。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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玄関の狭い 廂 合いから差込んで来る西日で、いつもは薄暗い廊下の 縁板 が熱くなっていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
吉川英治 / 無宿人国記
(暗い室内に)窓からは一昔前のポーランド映画みたいにうす暗い光がさしこんでいた
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
(差し込む光で)雨戸の隙間が、赤い色ガラスのような光をはなち
安部 公房 / 他人の顔 amazon
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(映画館の騒がしい客)映画館ごと焼き払ったらさっぱりするだろうなとふと思ったりもした
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
ジェイズ・バーは久し振りに客で込みあっていた。《…略…》まるで夏の盛りがもう一度巡ってきたような夜だった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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