舟はやがて、浅瀬の砂利に底を噛まれて、棹 がきかなくなった。
吉川英治 / 銀河まつり ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
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暗礁に乗り上げる
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前後の文章を含んだ引用
......七の眼は、蛇 のように水から丘を見つつ抜手を切った。しかし、彼の影が丘へ近づくと、そこから一艘の小舟が急流に乗って下流 へ離れた。 七もすぐ激流へからだをまかせた。舟はやがて、浅瀬の砂利に底を噛まれて、棹 がきかなくなった。七はぬっと半身をあげて、じゃぶじゃぶと歩き出した。 ――あっ。 七が声をあげた時、舟の中から女の影が水へ躍った。白い泡が絞り染のように浮いた。七はまた必死に泳い......
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港の入口の暗礁へ一隻の駆逐艦 が打 つかって沈んでしまった
梶井基次郎 / 海 断片
舟はやがて、浅瀬の砂利に底を噛まれて、棹 がきかなくなった。
吉川英治 / 銀河まつり
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まるでずれてしまったトレーシング・ペーパーのように、何もかもが少しずつ、しかしとり返しのつかぬくらいに昔とは違っていた。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
岡本かの子 / 巴里祭
グラスだけが硬い音をたてて陣治の頭骨にあたった。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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