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悲しいくらい周囲は眼を遮 るものもない。《…略…》点を打ったように枝葉を刈り込まれた松並木が見えるだけであった。
岡本かの子 / 東海道五十三次 ページ位置:67% 作品を確認(青空文庫)
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平地・平野
遠くに見える・遠ざかる
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前後の文章を含んだ引用
......っている時分であった。 そこはやや湿地がかった平野で、田圃 と多少の高低のある沢地がだるく入り混っていた。畦川が流れていて、濁った水に一ひらの板橋がかかっていた。悲しいくらい周囲は眼を遮 るものもない。土地より高く河が流れているらしく、やや高い堤の上に点を打ったように枝葉を刈り込まれた松並木が見えるだけであった。「ここを写生しとき給え」と主人が言うので、私は矢立を取出したが、標本的の画ばかり描いている私にはこの自然も蒔絵 の模様のようにしか写されないので途中で止めてしまっ......
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降りしきる雪の中を、ただ一人だんだん遠ざかって、とうとうかすんで見えなくなってしまった。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
ふりかえって見ると、さっきの十字架 はすっかり小さくなってしまい、ほんとうにもうそのまま胸 にもつるされそうになり
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
来た方を見ると路 は一すぢずうっと細くついて人も馬ももう丘のかげになって見えませんでした。
宮沢賢治 / ひかりの素足
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猫と子供はたとえ警戒心丸出しであっても寄ってきてくれると異様に嬉しいものである。
綿矢 りさ / インストール amazon
威圧感を与えない程度に近寄る
吉田修一「悪人」に収録 amazon
散開して、マル対を遠巻きに囲むようにして尾行する。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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富士山を見ろ 北斎 の描いたかつてのお前の姿の中に 若々しいお前の火花を見たけれど 今は老い朽ちた土まんじゅう
林芙美子 / 新版 放浪記
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