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夢遊病者のように霊園内を歩いて外に出た。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:39% 作品を確認(amazon)
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ふらふらした歩き方
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......から」「何だよ、いきなり」俊郎が眉を上げて雪見を見る。「お義母さん、まどかお願いね」「雪見さん……」「帰ったら話すから」 そう言い残して、雪見はその場を離れた。夢遊病者のように霊園内を歩いて外に出た。タクシーを拾い、西多摩野駅で降りた。電車に乗り、シートに座って大きくため息をついた。 あのとき……。 俊郎に相談してから中絶すればよかったのだろうか。そうしてお......
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