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東堂の声が、右から吹く秋風に絡まるようにして、座っている僕たちを撫でるようだった。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 ページ位置:55% 作品を確認(amazon)
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音(声)を聞く、聞こえる
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前後の文章を含んだ引用
......よ。まあ俺のつらい過去の話はそんな感じでね、もっと聞きますか?」「いや、いい。でも、前半はまだしも、後半は自慢話になったように思えたのは、わたしの気のせいかな」東堂の声が、右から吹く秋風に絡まるようにして、座っている僕たちを撫でるようだった。「そういえば」西嶋が思い出したかのように僕を見たのは、段ボール橇に興じる子供たちが消えた後だ。「北村は何の用事だったんですか」「そうだった!」そもそもは僕が、西......
単語の意味
秋風(あきかぜ・しゅうふう)
秋風・・・1.秋になって吹く風。
2.男女間の愛情が冷めて相手が嫌になること。秋風が吹く。
2.男女間の愛情が冷めて相手が嫌になること。秋風が吹く。
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音(声)を聞く、聞こえるの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
梯子段を上って来る音がしている。
林芙美子 / 新版 放浪記
(声は)一筋のしなやかな水流となって耳の管をすり抜け、鼓膜を震わせ、(鼻と耳が交差する)秘密の洞窟の扉をノックした。闇に響く振動は長く余韻が消えなかった。
小川 洋子 / 仮名の作家「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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夢野久作 / ドグラ・マグラ
一歩一歩の歩みもはばかられるほどに静かな家だった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
それを音と言い切ってしまっていいのかどうか、わたしには自信がない。もしかしたら、震動、流れ、疼き、といった言葉の方がぴったりしているのかもしれない。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
(汽車の乗客の)喧しさは、屠所であばれる豚みたいだ。声まで豚にそっくりだ。
小島 信夫 / 汽車の中「新潮日本文学 54 小島信夫集 小島信夫集 抱擁家族 アメリカン・スクール 吃音学院 他」に収録 amazon
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