日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

あまり憂鬱（ゆううつ）ですから、さかさまに世の中をながめて見たのです。けれどもやはり同じことですね。

芥川龍之介 / 河童　ページ位置：56%　作品を確認（青空文庫）

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前後の文章を含んだ引用

......狂したかと思い、驚いてラップを引き起こしました。「常談（じょうだん）じゃない。何をしている？」　しかしラップは目をこすりながら、意外にも落ち着いて返事をしました。「いえ、あまり憂鬱（ゆううつ）ですから、さかさまに世の中をながめて見たのです。けれどもやはり同じことですね。」

十一

　これは哲学者のマッグの書いた「阿呆（あほう）の言葉」の中の何章かです。―― 　　　　　　　　× 　阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている。　　　　　　　　×......

単語の意味

憂鬱（ゆううつ）

憂鬱・・・気分が落ち込んだ状態。重苦しい気分。メランコリー。

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「憂鬱・気分が晴れない」の表現・描写・類語（気分が晴れない・落ち込むのカテゴリ）の一覧ランダム５

憂鬱が立て罩（こ）めて来る、私は歩き廻った疲労が出て来たのだと思った。

梶井基次郎 / 檸檬関連カテ憂鬱・気分が晴れない疲れる・疲労感

仄暗い虚無感が、鏡の上の雲のように意識に影を落とす

福永武彦 / 風のかたみ　amazon関連カテとても悲しいむなしい・虚無感憂鬱・気分が晴れない

心が霧のように物憂い

くさくさする

関連カテ嫌い嫌な気持ちのオノマトペ不快・不愉快憂鬱・気分が晴れない

伸子の精神からは、健全な意志が腐れ落ちたような有様であった。彼女に決心というものは殆ど何一つできなかった。

宮本百合子 / 伸子関連カテ憂鬱・気分が晴れないやる気を失う精神病

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欝な気持ちの表現・描写・類語（気分が晴れない・落ち込むのカテゴリ）の一覧ランダム５

決して心の楽しむ事のない絶望的な憂鬱

直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録　amazon

眉をしかめてひどく憂鬱そうな顔をする

関連カテ憂鬱・気分が晴れない不快の表情・顔をしかめる

気鬱

深い霧のなかを影法師のように過ぎてゆく想念がだんだん分明になって来る。　彼の視野のなかで消散したり凝聚（ぎょうしゅう）したりしていた風景は、ある瞬間それが実に親しい風景だったかのように、またある瞬間は全く未知の風景のように見えはじめる。そしてある瞬間が過ぎた。――喬にはもう、どこまでが彼の想念であり、どこからが深夜の町であるのか、わからなかった。暗のなかの夾竹桃はそのまま彼の憂鬱であった。物陰の電燈に写し出されている土塀、暗と一つになっているその陰影。観念もまたそこで立体的な形をとっていた。　喬（たかし）は彼の心の風景をそこに指呼することができる、と思った。

梶井基次郎 / ある心の風景関連カテ憂鬱・気分が晴れない雑念・思いが頭に浮かぶ

顔を陰鬱に沈み込ませる

関連カテ憂鬱・気分が晴れない暗い、落ち込んだ表情

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「気分が晴れない・落ち込む」カテゴリからランダム５

しおれた花のよう首を垂れる

くたくたに疲れて、空気を抜かれたような軀を、ぶらぶらと無意識に駅へ運んでいる。

林芙美子 / 浮雲　amazon関連カテ疲れる・疲労感足が重い、だるい、動かない

何回も失敗して心の電池が切れてる

関連カテ飽きる・冷めているくじける・心が折れる

いくらか冴えない顔

底知れぬ悲しみに誘い込まれる

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気分が晴れない・落ち込むのレベル

多くの感情は極限に達すると泣くにつながる

気分が晴れない・落ち込むの感覚、精神的な反応

気分が晴れない・落ち込むの表情、リアクション

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