現代の日本は凶荒と皮一枚をへだてた繁栄に酔っているけれども、
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:12% 作品を確認(amazon)
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危険な状況
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前後の文章を含んだ引用
......物を買って、われから食事をととのえることが多かったのだ。 物の本に、「蕎麦は土地の肥瘠を論ぜず、一候七十五日にして実熟し、凶荒の備えには便利なり」 と、ある。 現代の日本は凶荒と皮一枚をへだてた繁栄に酔っているけれども、蕎麦粉さえも三分の二を外地から輸入するという国になってしまった。 それにしても、だ。一時はラーメンに圧倒されて、「もう、いけません」 と、蕎麦屋を不安にさせたが......
単語の意味
隔てる(へだてる)
隔てる・・・間に何か置く。間に何か置いて交流や行き来できないようにする。時間的、空間的に間をあける。
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危険な状況の表現・描写・類語(危険のカテゴリ)の一覧 ランダム5
危険の立札を睨みながら、断崖スレスレに歩いているような毎日
佐藤 愛子 / 窓は茜色 amazon
現代の日本は凶荒と皮一枚をへだてた繁栄に酔っているけれども、
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
蚤(のみ)が潰されるような不断の危険に曝(さら)される
藤枝 静男 / 或る年の冬 或る年の夏 amazon
帝都の中央に放たれた虎のように危険
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
風の強い闇夜に一本の竿でバランスをとりながら、綱渡りしているよう
三浦 朱門 / 犠牲 amazon
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「危険」カテゴリからランダム5
これが失敗したら、あとはもう首をくくるばかりだ、という神の存在を賭 けるほどの決意を以 て
太宰治 / 人間失格
ようやくのことでその日の飯にありつくという、危うい綱渡りのような毎日
井上 ひさし / モッキンポット師ふたたび amazon
綱渡りでもしているかのような危い心地
牧野 信一 / ゼーロン amazon
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