やや心の落着きと、その居所を得たというのか、だいぶ、荒 んだ影がとれてきた。
吉川英治 / 無宿人国記 ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
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人間が丸くなる
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前後の文章を含んだ引用
......遊戯、どんな、見下げるような浪人とも、楽につきあえて、面白く、相手の人間性を見ることができた。 ――殊に一角に対する考えは、前とは、まるで変っていたし、一角も、やや心の落着きと、その居所を得たというのか、だいぶ、荒 んだ影がとれてきた。 「雪だ」 というので、まかない方へ、 「こん夜は、鮟鱇鍋 を出せ。酒も、よけいに」 と、それを、十一人でとり囲んで、ぐっすり寝込んだ晩だった。まさに、十二月の十四日......
単語の意味
荒む(すさむ)
荒む・・・1.精神的に追い込まれた結果、絶望と不安から無気力になったり、どうでもいいという気持ちになったりする。
2.ものごとの上品さや繊細さが失われて、手を抜いたように荒れた感じになる。
2.ものごとの上品さや繊細さが失われて、手を抜いたように荒れた感じになる。
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やや心の落着きと、その居所を得たというのか、だいぶ、荒 んだ影がとれてきた。
吉川英治 / 無宿人国記
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実際に臨むといやにへえへえする。主人のおやじはその昔場末の名主であったから、上の者にぴょこぴょこ頭を下げて暮した習慣が、因果となってかように子に酬 ったのかも知れない。まことに気の毒な至りである。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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