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日頃の自分の陰鬱な心を少しもかくさず、ひどい歯痛に襲われてでもいるように、片手で頬をおさえながら
太宰治 / 人間失格 ページ位置:42% 作品を確認(青空文庫)
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頬杖
心の落ち込みによる体の反応、リアクション
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前後の文章を含んだ引用
......大きさにキチッと握れないものかしら、といつも考えていました)そのひとを、待っていました。 本所の大工さんの二階を、そのひとが借りていました。自分は、その二階で、日頃の自分の陰鬱な心を少しもかくさず、ひどい歯痛に襲われてでもいるように、片手で頬をおさえながら、お茶を飲みました。そうして、自分のそんな姿態が、かえって、そのひとには、気にいったようでした。そのひとも、身のまわりに冷たい木枯しが吹いて、落葉だけが舞い狂い......
単語の意味
陰鬱(いんうつ)
頬(ほお・ほほ)
歯痛(はいた・しつう)
陰鬱・・・陰気(=どんよりして)で鬱陶(うっとう)しい(=晴れ晴れしない)さま。気持ちがすっきりしてないさま。気分が重苦しいさま。
頬・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
歯痛・・・歯が痛いこと。歯や周辺組織の痛み。
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彼の顔が頬杖をついていた。
吉川英治 / 銀河まつり
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ずっと消えることなく心に掛かっていた鬱屈の霧
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
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深まりゆく秋の中でもうすでに、友子は死にはじめていた。友子の心にはもう誰のどんな言葉もちゃんと届かず、友子しかいなかった。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
テニス大会で優勝したダブルスのペアのように拳をぶつけ合った
七尾 与史 / 死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) amazon
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